scroll
お知らせ2022.08.11
こんにちは、柴田泰孝です。
8月8日にリリースされました、NEWアルバム「EPIC STORY」、おかげさまで好評頂いております。
今日は前回に引き続き制作スタッフとの対談コラボ第二弾、エンジニア編と題しまして、EPIC STORYの楽曲の良さをグッと引き出してくれた縁の下の力持ち、レコーディングエンジニアの種村尚人さんです。
【 プロフィール 】
種村尚人(NAOTO TANEMURA)
レコーディングエンジニア
♦︎1973年生まれ
♦︎1998年 ソニーミュージックスタジオにてキャリアをスタート
♦︎2017年から(株)テイチクエンタテインメント所属
♦︎これまでに、郷ひろみ、大黒摩季、Char、ゴスペラーズ、日野皓正、SLAVA、、、、等、ジャンルを問わず、数多くの作品制作でレコーディングやミキシングを担当。特にアコースティック音楽のサウンドエンジニアリングには定評がある。
◆アルバム制作の思い出等ざっくりと
柴田さんとは、2016年に初めてお仕事をご一緒しました。
その際はオペラ歌手としての柴田さん作品にエンジニアとして携わらせて頂きました。
そんな「オペラ柴田」さんからこの度「EPIC STORY」(NEVER HIDE含む) 制作で私にお声掛け頂いたわけです。
オペラ歌手の柴田さんがどのような楽曲をどのように歌唱するのだろうか・・・。
私は勝手にオペラ系作品なのだろうと思ったのですが、これが見当違いだったことは言うまでもありません。
プロジェクト当初の曲「NEVER HIDE」のVOCAL録音で驚きました。
明らかにオペラではない!ハードロック!シャウト有り!!
私のテンションも上がり、その後含め全4曲、MIXING作業には魂を込めました。
それと、こんな健康的で爽やか、理想的な体躯の男性シンガーはなかなかいません。
格闘技トレーナーとしても活躍する柴田さん。
録音期間中にトレーニング中の動画を見せてもらいましたが、柴田さんの身体能力、ヤバいです!
◆エンジニアの観点から今回のアルバムの魅力や聴きどころ、こだわったところ
ビンテージなハードロックサウンドを尊敬しつつ、今のハードロックサウンドを目指しました。
そして、オーケストレーション、構成展開、ビートサウンドなど、かなり秀逸な楽曲アレンジだったので、そういった各要素の良い部分を引き出して強調しました。
また、この度の楽曲MIXINGには壮大さ、流麗さ、力強さの全てに目を向けて・・・耳を傾けて作業を行いました。。
広大なイメージを思い浮かべながら、大きめの音量で聴いて頂ければ幸いです。
◆アルバム曲で好きな楽曲は?理由もお願い致します。
難しいですね。全曲素晴らしいメロディーとアレンジなので、全曲素晴らしいです。
強いて言うならば「PARADISE」です。
この曲はポップス音楽技法的には「変態的」です。
変拍子構成やドラスティックな展開、サイバーパンク的要素・・・。
そして、平唄部の女性コーラス。このコーラスはレコーディング時のアシスタントエンジニア:クロエさんです。
たまたま、お願いして歌ってもらったらバッチリで素晴らしいカウンター要素となりました。
◆アルバム曲で苦労した楽曲は?理由もお願い致します。
最初に取り掛かった「NEVER HIDE」です。
当シリーズの初回曲でした。アレンジ済みのマルチトラックオケを初めて聴いた時、その多彩な展開と世界観の大きさ、そしてアレンジクオリティーの高さに圧倒されました。
楽曲を構成する要素がとても多く、気の抜けない仕事です。
私自身もこの世界観にどっぷりハマって取り組もうと思ったことを思い出します。
◆NEVER HIDEから今回のEPIC STORYを制作するにあたり、柴田泰孝のヴォーカルの印象などをエンジニアの観点も含めてお願い致します。
柴田さんの歌唱は、レンジが広く力強さと繊細さを併せ持つパフォーマンスだったので、楽曲の方向性にマッチしたオーディオ処理を行い、ダイナミックレンジを潰さずにリスナーに歌が届くようにしてみました。
また、柴田さんの声色は中身の詰まった中高音域が魅力です。この密度の濃い声色の良さを前面に押し出しました。
◆今までさまざまなアーティストのエンジニアをされたと思いますが、柴田泰孝はどんな印象ですか?
歌唱や声色の質は他のシンガー以上のものを持っている印象ですが、それ以上に、雰囲気とても言いましょうか、オペラ歌手、格闘技トレーナー、音学および語学講師を同時に行っているシンガーは他にいないのでは?
性格、服装、体型・・・、とにかく爽やかで実直な好青年。
同じ男性として「ズルい!」と思ってしまいます(笑)
◆レコーディングって通常どれくらい掛かるもんなんですか?
これは難しい質問ですね。一言では説明出来ません。
アーティストの体調や気分、楽曲、楽器編成、音楽ジャンル、アレンジ、曲長など、あらゆる要素の組み合わせによって、本当に一曲一曲全て異なるのが実情です。
◆柴田泰孝のヴォーカルを編集する際に種村さんがこだわったポイントは?
私が最も重要視しているのは、そのアーティストの良さや特徴を損なわない編集です。
全てのアーティストに適用できる魔法のような統一編集テクニックは存在しないと思っています。
柴田さんには柴田さんの歌唱パフォーマンスに最も合った編集法で望んでいます。
日本語はもとより英語、イタリア語まで歌唱する柴田さんの声を周波数レンジ、ダイナミックレンジを解析し、リスナーへ余すところ無く伝えるべく細心の注意を払いました。
さらに、歌そのものだけでなく、息継ぎもパフォーマンスの一部ですので、丹念に確認しながら編集を行いました。
種村さん、ありがとうございました!
EPIC STORY関連の記事はこちらからどうぞ!
◾️遂に解禁っ!柴田泰孝オリジナルNEWアルバム「EPIC STORY」NOW ON SALE!
https://yasutakashibata.com/news/1345#entry
◾️制作スタッフ・対談コーナー第一弾:イラストレーター・妻鳥ハルエさん
https://yasutakashibata.com/news/?p=1347&preview=true